釣ったり捕ったりした魚を飼ってみる・・・これがきっかけとなってアクアリウムを始めた人は少なくないはずだ。

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飼い始めたきっかけ


かく言うこのドン・モフチョもその一人。モフチョの記憶が確かならば、某遊園地の「金魚釣りコーナー」で釣ってきた金魚を飼い始めたのがそのきっかけだ。

もっとも幼稚園ぐらいの出来事なので正直記憶はあやふやかもしれない。ただ、この金魚を実にあっけなく殲滅させてしまった記憶だけは今でもハッキリと残っている。


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幼き日のモフチョは、水槽に金魚達の隠れ家を入れてやる事を試みる。候補として上がったのは、ベランダに転がっていた植木鉢の破片。当然こいつは泥やら埃まみれになっていたので、そのままじゃ水が汚れると思い、水洗いしてから入れてやる事にした。

モフチョは金魚達を驚かすまいと、そっとその植木鉢を水槽に入れてみた。なんだかとても新鮮。水槽が艶やかになる。生意気にもモフチョはそう感じた。

早速そこへ金魚が入っていく。その光景にモフチョはしばし見とれてしまったが、植木鉢からユラっと出て来た金魚の姿を見て、モフチョは目が点になってしまう。

身体が斜めに倒れて目はうつろ。ヒレはピクビクと痙攣している。一体全体何が起こったのかまるで解らないモフチョ。横たわる金魚に向かって思わず「どうしたんだよ!」と叫んでみるも、その金魚は細かく身体を震わせた後ぴくりとも動かなくなってしまった。

呆然とするモフチョを前にしてさらに一匹の金魚がその植木鉢に入っていった。この金魚も植木鉢から出て来ると、同じように身体を震わせていた。

そこでモフチョはようやく植木鉢が原因ということに気付くが、時既に遅し。慌てて植木鉢を水槽から取り除くも、残った一匹の金魚も間もなく昇天してしまった。

突然の出来事に言葉を失ってしまった幼き日のドン・モフチョ。「植木鉢が金魚を殺したんだ!」と激しい怒りに身体を震わせ、植木鉢をその場で粉々に粉砕する。そして水槽の前に座り、唇を噛み締めながら泣いた。もぬけの殻となった水槽を目にする事で、ようやく自分の過ちに気付いたんじゃなかろうか・・・。

今となっては何が原因で死んだのかは解らない。灰汁なのか、農薬の類なのか、いろいろと「推測」は出来るだろうが、金魚を殺してしまったという事実だけは揺るぎない。そしてそれは、モフチョの手によって引き起こされた「人災」なのである。



多くの犠牲があったからこそ


この一件からしばらくの間はモフチョは魚を飼う事は出来なかったが、小学校高学年になってから再び魚を飼い始める。金魚すくいの金魚や釣って来たクチボソ、フナ、タナゴなどなどいろんな魚を飼いつつ、そしてそれらの死からいろんな事を学ぶこととなった。

そして高校の時に熱帯魚を飼い始める事となる。それまでの飼育に飽き足らなくなったのか、多感な時期だからそうなったのか、とにかく熱帯魚とやらを飼う事にただならぬ興味が涌いたのである。

それからはや25年近くの月日が流れたが、今でもこうして魚との付き合いがあるのは、やっぱりあの日の金魚の一件があったからなんじゃないかと感じている。

もちろん、その犠牲だけに限った話では無い。今いる魚達は、モフチョの手によって生死=運命を決められてしまった多くの魚達の犠牲があったからこそ飼うことが出来るのである・・・。

それとともにモフチョは成長し今現在も生きている。こういう付き合いを一方的に断ち切る事は出来ない。これは単なるモフチョのエゴだが、これからも出来る限り魚は飼い続けたいと思っている。

長く飼っているからといって専門的な知識が特別あるわけでもないが、このブログを通じてよりたくさんの飼育者と末永く付き合っていければなによりだ。


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